top of page

やる気スイッチ

執筆者の写真: Yutaka AokiYutaka Aoki



仕事に熱意ある社員の割合の調査では日本が145カ国中最下位の5%なのだそうだ。

TV番組中では、構造的な問題があるとしていたが、この傾向はバブル期からずっと続いているらしい。

「どうしたらやる気がもてるようになるのか」が番組のテーマなのだろう。

「やる気スイッチを押せば良い」って、簡単に済ませればバラエティー番組のオチだ。

SNSで、トム・ハンクスが、日本の居酒屋での会話が、自身の悩みを解決するきっかけとなったという話を見た。

多くの人が関わる構造的な問題は、なかなか変えられない。

ただ自分が変わる事は、それに比べたら容易いはずだ。

トム・ハンクスを救ったのは、「日本の匠の心」のもち様を知った事だそうだ。

バブル期以降、昭和の様々な価値観が、グローバル化の中で変容してきた。

「不適切にもほどがある」というドラマが人気なのも、その裏返しだろう。

要は、グローバル化の中で、構造的なミスマッチを生じている事で、個人のやる気が損なわれていくという事なのだろう。

昭和に戻ろうとは思わないが、SNSに溢れる誹謗中傷や○○警察のような存在は、残念でならない。

美しい日本人は、どこに行ってしまったのだろうと嘆きたくもなる。

でも、どこにも行ってはいない。

日本人であれば、その美しさは必ず、心の中に存在している。

やる気と一緒で、ちょっと時代にマッチしないから、隠れているだけだ。

匠の心(現状に満足することなく、今以上のものを目指し続ける心)をもち続けることは、難しく、簡単にできるものではない。

今の時代なら、なおさらだろう。

一生懸命にならなければ到底匠にはなれない。ただ、一生懸命にやろうと思えば、時代に取り残されそうに感じてしまうほどに、時代の流れは速い。

そんな早い流れに乗っていることで安心はできるが、何かが足りない。

そう感じるところに、やる気がもてないと、周囲にその責を探してはいないだろうか。

時代遅れの生き方が、最先端の生き方に代わる日が必ずやってくる。

目先の欲にとらわれず、多勢に迎合せず、自分自身の生き方を見いだせれば、必ず日本人の心の中から、求めるものが出現する。

良い例になるかはわからないが、自転車などでの日本一周や政界一周などをSNS上にアップしている若者は多い。

また、その投稿に共感して「いいね」を押している人も多い。

彼らは、金銭的に成功しているとは、言い難いかも知れない。

誰もができることでもない。

だから、できない自分の代わりにやっている彼らに自分自身を投影して共感している。

ただ、そこでのアンチコメントなど、醜い姿を晒す輩も多い。

動け!

やってみろ!

アンチがなんだ!

文句があるなら、かかってこい!

でも、そんなケンカ腰になる必要もない。

自分自身の内面で、済ませれば良いだけで、承認してもらう必要もない。

頑張った自分を褒めるのは、自分だけでも十分だ。

それに、本当に頑張れたら、必ず周囲には見てくる人がいる。

その努力を、放っておくほど世は冷たくはない。

もし、承認欲求が強いなら、まずは他者を承認してみれば良い。

昭和の親父は、最近のTVやSNSを見ながら、そんなことを思っている。

閲覧数:19回0件のコメント

最新記事

すべて表示

レフリー

改革

ゼロイン

Comentarios


魂の叫び~スキート射撃論~

  • alt.text.label.Facebook
  • alt.text.label.Instagram
  • kakuyomu

© 2023 by Yutaka AOki. Proudly created with Wix.com

bottom of page