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スキート射撃の安全

安全に関しては、どんなに経験を積んだベテラン射手でも、謙虚になるべきでしょう。

毎年、交通事故で死亡する人が約1万人いる現代社会でありながら、そのことが大きなニュースになることは、極めて少ないのが現実です。

一方で、銃器による事故や事件は、件数の問題ではなく、直ぐさま大きなニュースとして報道されます。

これは、生活に必要か必要ではないかという点が大きく影響しているためでしょう。

私の住む群馬県は、人口当たりの自動車保有率が全国トップで、生活には無くてはならないものです。

しかし、銃は生活にはまったく必要のないものとして、社会では認識されています。

無事故・無違反は、銃砲所持者にとっては、当然のことです。

そこで、初心者にスキート射撃を教える場合には、まず矢先の安全確認を徹底すべきでしょう。

また技術指導では、シングル射撃からはじめることになりますから、最初は薬室に1発だけ装填するようにすべきです。

連続して拾い撃ちをするような場合でも、必ず1発ずつ装填するように心がけることです。

「銃は人を殺さない、人を殺すのは人間である」という全米ライフル協会の弁を挙げるまでもなく、装填されていない銃であれば、投げつけたり棍棒のように振り回したいすることがなければ、それが事故を起こすことはまずあり得ないことです。

銃を持ったとき、装填したとき、そして発射するとき、細心の注意をあらゆる点に払うように心がけましょう。

​日本の射撃場においては、銃器の安全な取り扱いを8つに分類しています。

初心者教習の際、ポンチ絵で見たことがあるかと思いますが、世界的にはジェフ・クーパーが提唱して以下の4つのルールが知られてます。

1.​全ての銃は、常に弾薬が装填されている。 (All guns are always loaded.)
2.銃口は、撃とうとするもの以外に向けてはならない。 (Never let the muzzle cover anything you are not willing to destroy. )
3.標的を狙う瞬間まで、指はトリガーから離しておくこと。 (Keep your finger off the trigger until your sights are on the target. )
4.標的と、その向こうに何があるかとを、常に把握しておくこと。 (Be sure of your target and what is beyond it. )

魂の叫び~スキート射撃論~

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