スキート射撃の姿勢⑦
スキート射撃における目線は、当然ながら狙いにおいては、リブに沿って、照星越しにクレーを捉えることになります。
この項でご説明したいのは、待機姿勢時における目線です。
アメリカのスキート射撃に関するホームページの多くは、放出口から数メートルの間をサイトゾーンと呼んで、そこを見るようにと説明しています。
このような見方をすると、放出口にクレーが見えた瞬間から拳銃動作を開始することもあれば、クレーが数メートル進んだところで拳銃動作を開始することも生じます。
これは、0の位置と同じく、0のタイミングがズレることを意味しています。
私は、放出口にチラッとクレーが見えた瞬間に動作を始めるようにしています。
この場合、1番ハイハウス、2番ハイハウスなどのクレーが見えない、見にくいということが生じますが、ここは放出機の作動音に合わせるようにしています。
その際の目線は、照星の周辺ということになりますが、ここで大事なのは「周辺視」です。
「周辺視」とは、視界の端を見る力を指します。
視界の端からクレーが視界に飛び込んでくる動きを素早く認識することが大事ということです。
さらに重要なのは、この放出口を見る時の目線の作り方だろうと考えています。
4スタンス理論によれば、A1とB2タイプは、目尻と耳を結ぶ線が水平になる顔の向きが、動きやすいとしています(下図左)。
A2とB1タイプは、鼻先で目標を見るような方法が良いとしています(下図右)。
ということで、待機位置を決め、次に目線を決める際に、顔の角度に気を付けることが大事ということになります。
前傾して上目遣いで睨むように構える人もいれば、顎を突き出して構える人もいるように、ここにも人それぞれに適した構え方が生まれることになります。
一様に、顎を出せとか、首を前傾させろというのは、明らかに間違いだということになります。
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