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スキート射撃の装弾

現在のISSFルールでは、以下のように規定されています。
 ○発砲の後のケース長は、70mmを上回ってはいけません。
 ○装弾重量は、24.5gを上回ってはいけません。
 ○散弾は、球形でなければなりません。
 ○散弾は、鉛、鉛の合金、またはISSF認可の材料のもできていなければなりません。
 ○散弾は、直径2.6mmを上回ってはいけません。
 ○散弾は、メッキを施されていてもかまいません。
 ○黒色火薬、曳航弾、または他の専門タイプの装弾の使用は禁止されます。
直径2.6mmというと、6号が2.75mmで7号が2.5mmですから、7号以下の装弾であればOKとなりますが、射撃場の安全基準の関係から、日本では9号2.0mm以下という規制が多くのスキート射面にあります。

また公式戦に使用できる装弾は、日本クレー射撃協会の公認装弾である必要があります。

公認装弾の一覧は、日本クレー射撃協会のWebページ上で確認することができます。

 

​公認装弾(.pdf)


公認装弾は、公認料を日本クレー射撃協会に納めている関係から、非公認装弾よりも、少々高価になります。
公式以外の大会で、特に大会要項等において規制がなければ、その射撃場で使用可能な装弾を使用することに問題はないでしょう。

しかし、装弾の種類は多く、どの装弾を使用したら良いのかは、十分に検討した方が良いでしょう。

銃との相性や、自分自身の射撃との相性などがあり、「△△のメーカーの○○が良いよ」などとは簡単に判断できるようなものではありません。

外国では、国際大会を目指す選手がISSFルールに規定されている24.5g以下という装弾を使用するだけで、国内大会では以前の28g装弾を使っているなどという話も聞きます。
装弾量が減れば、それだけ命中率は下がることになりますから、初心者であれば28g装弾を使用して、当てることを学ぶことも大事なことでしょう。

少々踏み込んで商品名まで出してご説明しましょうか。

​私のホームグラウンドは、ダイセルパイロテクニクスが経営している「ぐんまジャイアント総合クレー・ライフル射撃場」となりますので、ダイセルパイロテクニクスの装弾を例にしたいと思います。

​同社の代表的なスキート装弾としては、RB(アール・ビー) プラチナがあります。

そのほ他、輸入装弾として、Rio Starteam EVO、フィオッキOFFICAL、フィオッキTT TWO、Winchester AAなどがあります。
何が違うかと言えば、火薬がシングルベースかダブルベースであるか、散弾にアンチモンが配合されているかどうかなどです。

金額の高い装弾は、散弾にアンチモンが配合されて、硬度を高めていると思ってください。
その他の違いとすれば、弾速です。
 Rio Starteam EVO 410m/s
 TT TWO         405m/s
 OFFICAL        400m/s
 AA          390m/s
 RB           350m/s

弾速が遅くなると反動が小さくなります。

RBなどは、女性に好まれる装弾でしょう。

一方で、弾速が遅くなると見越しの距離が大きくなります。

初速で50m/sの差は大きいです。
見越しの距離を計算すると、弾速400m/s、クレーを時速80kmと仮定し、約20mの距離で真横から見た場合の見越しの距離は1.11m。

弾速350m/sと仮定すると1.27mとなり、約16cm見越しが増えます。
今のところ、私のお気に入りは、Rio Starteam EVOですが、最近は欠品が続いています。

昨今の装弾不足と値上がりは、新たに射撃を始めようとする若者には、大きな負担となるでしょう。

ひと昔なら500発15,000円だったものが、現在では倍の30,000円となっていることを考えれば、少ない弾数で上達する方法を真剣に考えた方が良いことになります。

装弾の選択については、銘柄以上に、今は安価で安定供給される状態が望ましいと考えますので、各人で情報収集をしてみてください。

魂の叫び~スキート射撃論~

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