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スキート射撃の姿勢④

さて、そろそろ銃を構えてみましょう。

射撃教本によれば、身体に対する銃の向きは45°が基本とされています。

顔は銃と身体の中間へ向けるのが基本であり、正面に向けると顔が倒れる原因となると書かれています。

これに関しては、異論はありません。

銃は、右射手を例にすれば、左手が先台、右手がグリップ、右肩が床尾板、右頬が銃床に触れることになり、この4点で銃を支えることになります。

右手の位置が基本となって、左手の位置が決まってくることになりますが、ここで重要なのは諸元値が自分に適合しているかどうかです。

プルレングスが長ければ、左手は持つべき位置で先台を支えることが出来なくなってしまいます。

また、身体に対する銃の向きが変化しますので、必ず調整しておくことが必要となります。

スキート射撃の姿勢②では、元台について書きました。

​ここでは、4スタンス理論したがって、先台の持ち方を説明しましょう。

                                 

                                  A1

                                  A2

                                  B1

                                  B2

                                  

タイプごとに、先台の持ち方には持ちやすさに違いが現れます。

私は、先輩射手から上図A1の持ち方を教わりましたが、結果自分のタイプに合致していたため、違和感なく受け入れることができました。

先台の太さなどでも若干変化するでしょうが、おおむねAタイプの射手は指先側で支えるとしっくりくることになり、Bタイプの射手は手のひらで支えるとしっくりくるということです。

このもち方で、銃の動かしやすさなどに変化が生じますし、場合によっては怪我の予防にも繋がります。

元台の科学が進む中で、先台に科学がないということは考えにくいでしょう。

 

次に、銃床の位置です。

銃床の床尾板は、鎖骨の下の窪みのところへ付け、銃床の上辺の高さは肩の高さと同じにします。

頬の位置は、右手の親指に近づくように前傾し、頬肉が盛り上がった状態で上から銃床を押さえつけるようになります。

画像では、一般的な角度を表示していますが、ここでもAタイプとBタイプでは、腕の使い方が異なります。

Aタイプは、肘が下がり気味の方が動きやすくなります。

一方、Bタイプは肘の自由度が必要なので、脇をしめるような姿勢をとると動けなくなってしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

​正面から見た時の姿勢も重要ですが、上から見た姿勢も重要です。

寒かったりすると、身体が動きにくいため、左手で銃を引っ張ったり、押したりすることで、スイングしていると勘違いします。

​この上から見た三角形を崩さずに、軸運動をするのが、正しいスイングということです。

​この軸運動を円滑にする場合にも、4スタンス理論が役立ちます。

そのため、スタンスも極めて重要な意味をもつことになります。

スタンスについては、次項でご説明しましょう。

魂の叫び~スキート射撃論~

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