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繋ぐ・断ち切る

スキート射撃もトラップ射撃も、1ラウンド25発を撃つ。

地方公式なら、一日に4ラウンド、100個撃ちでの競技が主流だ。

一日の試合を終えてスコアカードをみると、縦に〇が3つ、4つと記されていることがある。

「今日は、4番逆ダブルの後矢を全部抜いた」とか、「3番の後矢を3回も外した」などというぼやきが聞こえてくる。​

また、3番ダブルまでノーミスだったのに、4番シングルハイハウス、ローハウスを立て続けに抜くなんてことが起こる。

昔、先輩射手から、「射台から射台までも射撃」と教えられた。

射台から射台に、移動するときに、前の射台での射撃をどう次の射台に繋ぐか。

あるいは、どう断ち切るかは、スコアメイク上の大きな課題だ。

簡単なミスを引きずって、次の射台でもうっかりシングルを外すなどは、断ち切ることができなかった引きずった結果だ。

風で上下に激しく変化するクレーに見事に対応し、その勢いを次の射台に繋ぐ。

前のラウンドの集中力を、次のラウンドへ繋ぐ。前のラウンドの失敗を、断ち切る。

場面は、たくさんあるだろうが、繋ぐべきもの、断ち切るべきものを、はっきりと意識して、射台から射台への移動中に、処理を終える必要がある。

85から89のスコアを安定的に出せるにも関わらず、なかなか90に届かない。そんなときにスコアカードを見ると、引きずっている射撃やうっかりミスが見えてくる。

それでも、Aクラスの射手は、〇を3つ縦に並べることは少ない。Bクラスの射手の多くは、〇を3つ、4つ縦に並べることが多い。

前のラウンドの失敗をそのまま断ち切れない理由は、①意識していない、②意識しすぎている、③技術的に間違っているのいずれかだろう。

少なくとも、①の理由はいただけない。Bクラスであれば、③はそろそろクリアできている段階だろう。それだけに、②ので失敗が多いのかも知れない。

繋ぐこと、断ち切ること、いずれにしても引きずらないことがラウンドスコアを安定させるコツであることは、間違いない。

魂の叫び~スキート射撃論~

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