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スキート射撃の練習①

各射台における迎え矢の見越しの距離の把握、250発で完了しましょう。

小箱が25発入りで1ラウンド分となりますので、10ラウンド分の練習で習得することが目安です。

まずは、肩付けした状態で、かつノータイマーで撃つようにしましょう。

最初は迎え矢ではなく、7番ローハウスで狙いの基本を学びましょう。

目安は、50発、2ラウンド分となります。

※7番ローハウスの練習

クレーは、射手の脇から放出されます。放出口寄りにスタンスをとることで、射線とクレーの飛行線が重なりやすくなります。

クレーは、センターポールの上方空間を飛び、射手からは遠ざかっていきます。

あらかじめ、クレーの飛行線に照星を合わせておくことで、クレーと照星が重なる瞬間に引金を引くことで命中させることができます。

なかなか命中しない場合は、指導者に確認して貰うのが一番ですが、指導者がいない場合には、クレーの上下左右を意識的に狙いを変えて撃ってみることです。

当てどころさえ分かれば、あとは簡単です。

女性射手では、最初の射撃で100発撃つことは大変なことかと思います。

この50発で最初の練習は終了しても良いと思って取り組んでください。

肩が痛いというような状況で撃っても上手くはなれませんし、銃の重さに負けてしまっているような状態で練習しても身に付くものではありません。

狙いのイメージが完成したら、ここからは迎え矢を射台を変更しながら、撃っていきましょう。

迎え矢は、放出口から射手に対してクレーが接近してくるように感じる射台であり、クレーを長く狙うことができます。

練習のポイントは、どこを撃てば命中するのかという狙点の把握とクレーの飛翔とシンクロした銃のスイングの取得です。

いずれも、肩付け、ノータイマーで実施します。

 

​撃つ順番は、7番ハイハウス→1番ローハウス→2番ローハウス→6番ハイハウス→3番ローハウス→5番ハイハウスです。各射台4発ずつ撃っていきましょう。

6射台ありますので、4発x6射台=24発となります。

残り1発は、当たらなった射台で撃ってしまいましょう。

※7番ハイハウスの練習

​すでに銃の待機位置についてはご説明しましたが、放出口とセンターポールとの1/2で、クレーの飛行線の少し下に銃を向けて構えます。

スタンスについても、ご説明してありますが、この待機位置に向けて自然体で立つようにしましょう。

クレーの放出を確認したら、最初はゆっくり、次第にスイングを加速させてクレーにシンクロさえるようにします。

見越しの距離は、おおよそ30cmとなります。

ここで失敗しやすいのは、向かってくるクレーに押されて、のけぞるように身体を起こしてしますことで、クレーの上を撃ってしまうことです。

スイングの軸を意識するように心がけましょう。

※1番ローハウスの練習

7番ハイハウスとは逆方向へのスイングとなります。

右射手にとってローハウス側のクレーは、ハイハウス側に比べて銃が邪魔をして、死角となる空間が増えます。

ここでも、クレーとシンクロさせたスイングを意識することが大切です。

※2番ローハウスの練習

1番ローハウスに続いての練習となりますが、ここで見越しの違いを感じることでしょう。

1番や7番の見越しの距離は、おおよそ30cmですが、2番では60cmくらいになります。

失敗しやすいのは、見越しの距離を大きくとって、クレーを待って撃つような射撃になりやすいことです。

このような場合を引きどまりと言いますが、クレーとシンクロしたスイングを意識するとともに、スイングを止めないことを意識しましょう。

※6番ハイハウスの練習

2番ローハウスとは逆のスイングになります。

ここでも、7番と同じく身体をのけぞらせるようなスイングになりやすいので、注意しましょう。

※3番ローハウスの練習

見越しの距離が90cmと大きくなります。

一方で、クレーは良く見えるので、スイングがダラダラと遅くなりやすいところです。

ほとんどの失中は、クレーと一緒にスイングせず、撃破予想点に先回りして待ち撃ちするような射撃になりやすいために起こります。

クレーと照星の間に、糸があって、その糸で照星がクレーを引っ張ってくるようなスイングが理想です。

糸が弛んで入れば、クレーの後ろを撃つことになります。

糸を引っ張りすぎれば、糸は切れてしまいます。

そうなるとクレーの前を撃っているように思うかも知れませんが、糸を結びなおそうとするため、照星の動きが遅くなるか止まることになって、結局はクレーの後ろを撃って外すことになります。

思い切りの良いスイングが求められると思ってください。

※5番ハイハウスの練習

3番ローハウスの逆向きのスイングとなりますが、銃が邪魔をしてクレーが見ずらい射台です。

ここでも、撃破予想点に銃口が先回りして、引き止まる射撃になりやすいので注意しましょう。

見越しの距離を覚えるには、1番30cm、2番60cm、3番90cm、5番90cm、6番60cm、7番30cmとなるので、3の倍数だと覚えておくと便利です。

スロー射法では、どの射台でも同じ見越しで撃つことが出来るようなもなりますが、クレーと同じ速度でスイングすれば、見越しの距離は必ず射台ごとに変化することになります。

ここまでに75発を消費したことになります。

あと7ラウンド分、175発で各射台80%程度の命中率を目指しましょう。

4発中3発命中すれば75%です。

4発全部命中(100%)する時もあれば、3発の時もあって構いません。

おおよそ80%ということです。

魂の叫び~スキート射撃論~

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