スキート射撃の姿勢①
ここからは、スキート射撃の姿勢をまとめてみました。
思いのほか、ボリュームがありますので、気長にお付き合いください。
最初にお伝えしておきたいのは、答えはひとつではないということです。
ここからの内容は、人それぞれに正解があるため、ご理解いただくには苦労するかと思います。
動作を言葉で表すことは難しいため、動画の方が伝えやすいのですが、それは射撃場で共有するのが一番かと思っています。
早い上達を考えた場合、利き目(マスターアイ)をどう考えるかは、極めて重要です。
師事した指導者が、利き目はどちらでも構わないというような方なら、師事するに値しないことは確実です。
一般的には利き手と同じ側の目が効き目になっていることが多いのですが、それが逆になっている人も一定の割合で存在します。
支配的(ドミナント)な目と手が交差(クロス)しているという意味で、クロス アイ ドミナンスと呼びます。
クロス アイ ドミナンスの有名人といったら、俳優のブルース・ウイリスがすごくわかりやすい例でしょう。
顔を左方向にそむけ、右目を流し目気味にして左手に持った銃のサイトを見る独特の射撃フォームは、利き手が左・効き目が右であるためです。
参考になりそうな動画がありましたので、ご紹介しておきます。
How to Shoot if You're Cross Eye Dominant
https://youtu.be/DV_WTsF_7kM
静的射撃でスコープを使用するならいざ知らず、射撃は片目で銃は狙うものと思っている人がいますが、スキート射撃では両目で狙います。
その理由は、第1の利点は周辺視野が100%確保されることです。
第2は、奥行き感覚が測り知れないほど改善されることです。
しかしながら、やはり正確に狙うためには、利き目を優位に使うことが必要です。
射撃では、単に利き手が右利きだから右撃ち、左利きだから左撃ちというように簡単にはいきません。
利き目(マスターアイ)については、すでに教習射撃の段階で射撃指導員から指導されているはずですが、もしも指導されていないとしたら、ここで確認しておくことが大事です。
両目を開けて、ある目標に向かって勢いよく指差すことから、利き目の確認ははじまります。指差した状態で左目を閉じてみて、指先が目標に一致していれば「右目利き」となります。
左目を閉じたときに指先が目標から、左方向へ大きく移動するようであれば「左目利き」となります。
この利き目を基準にして、右撃ちか左撃ちかを決めることが、スキート射撃に限らず射撃の上達には必要です。
視野の広さも利き目側の方が広くなります。
私は右目が利き目ですが、左方向を見ると右方向よりも視界が若干狭いです。
この差を、各人が認識できるかどうかはわかりませんが、左右が同じという方が珍しいかも知れません。
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