多くの射手は、ガンポジションの警告などを受けると、動揺しスコアを落とす。
レフリーの権威を示すためには、生贄を作れば簡単だ。
「今日のレフリーは厳しいぞ」
そんな感情が射手の心に残れば、試合には緊張感が生まれる。
問題は、その権威を簡単に失墜させるレフリーのミスだ。
命中か失中かを判断するのは、レフリーに委ねられた権限であるが、明らかに命中している標的を見逃して失中と判定しようものなら、その一瞬で権威は地に落ちる。
判定の際に、サイドレフリーに目を合わせてくるレフリーは、射手としても安心できる。
サイドレフリーを一度も見ないままラウンドを進行するレフリーのなんと多いことか…。
さらに、射撃限界杭をクレーが通過する前に、せっかちに判定を下すレフリーも多い。
コールが早い選手にも問題がある。
4番シングルで、ハイハウスを撃ったあと、レフリーの判定が間に合わないほどの速さでローハウスのクレーを要求するような射手は問題だろう。
レフリーがラウンドの進行をコントロールし、射手、プーラー、サイドレフリー、記録係がオーケストラのように調和した時には、良いスコアが出るものだ。
レフリーをするならば、公平であることは当然ながら、正確であることが必須である。
射手はレフリーを助け、レフリーは射手有利となるように判定を下すように心がけていれば、良い試合ができることだろう。
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