魂の叫び~スキート射撃論~
スキート射撃の狙い
スキート射撃に限らず、射撃の狙いは静的標的です。
狙いにはいる前に最も重要なことは、目の位置を正しく確保することであると射撃教本にも書いてああります。
これは、クレーと照星と目の3点が正しく直線で結ばれるとともに、銃身がその直線に平行していることを示していることになります。
上図は狙いの基本を模式化したものですが、スキート射撃の場合には、挙銃動作があるためにほとんどの銃に中間照星がありません。
ここで問題になるのは、スキート射撃では飛行するクレーを撃たなければならないことです。
ほとんど初心者では感じることは無いかも知れませんが、弾がクレーに命中するまでには、ある程度の時間がかかります。
その時間にクレーも移動している訳で、静的標的としてクレーを狙ったのでは、クレーの後ろを撃ってしまうことになります。
そのため、クレーの前の空間を撃つことが求められます。
このクレーまでの距離を、見越しの距離といいます。
そこで、上図のようにクレーの前の空間に仮想の狙点を設定して撃つことが求められます。
しかし、図上ではこのように狙点を描くことは出来ますが、射撃中にその空間に狙点を設定し、照星とリブとの関係を確認しながら狙うことは不可能です。
では、スキート射撃ではどうやって狙ったらよいのでしょう。
目の位置を正しく確保することは、極めて重要なことです。
その上で、スキート射撃では照星とクレーを横の位置関係で把握し、狙いをつけていることになります。
ここで問題となるのは、人の目は同時に二か所に焦点を合わせることが出来ないことです。
標的であるクレーに焦点を合わせた場合、照星やリブは視界の中にぼんやりと見えていることになります。
そのため、リブと照星がいつも同じ位置にあって、視線と一致していることが重要となります。
拳銃動作があるスキート射撃では、拳銃姿勢の完成度が重要となります。
「肩付け、一万回」という言葉は至言です。
拳銃練習をしていない射手は、直ぐに練習不足であることが、その拳銃動作を見ればわかります。
最近は、銃身長が長くなる傾向があります。
バランスなどの理由もあるでしょうが、実際71cm銃身から73cm銃身に変更して撃ってみた結果、小型の照星を取り付けると、クレーと照星が同じような焦点で見えるようになりました。
これまでリブで狙っていた射撃が、明らかに照星で狙う射撃へと変化したのは、間違いありません。
Perazziでは、逆テーパーリブが採用されています。
機関部から銃口に向けてリブが徐々に細くなるという形状ですが、これも遠近法を上手く取り入れており、クレーと照星との位置関係をより明確に把握できるように工夫されたものだと考えます。


